オレ、がんばれ! 派遣から正社員へ

がんばれオレ

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きっかけは・・・

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何の不満もなかった。

結婚して、子供が生まれ、仕事も順調で。

妻も子供も可愛かった。本当に今まで頑張って良かったって。

真面目に頑張っていれば、良い人生になるって思っていた。

そして、そのとおりだった。それまでは。

浮気や裏切りには、オレは無縁だって信じていた。

 

でもある日、たたきつけられた離婚届・・・。

 

 

何のことか、わからなかった。

悪い冗談だと思った。

でも、数日前から異変は感じていたんだ。

はっきりとは分からなかったけど、その何か。

あのときは、仕事が1番だって考えてた。

いっぱい稼いで、買い物行ったり、美味しいもの食べて

たまには旅行に行ったり。

そんなこと、当たり前に家族でしたかったから

仕事を大事にしていたんだ。

 

結婚前に、妻と話し合った。

付き合い自体長かったから、結婚そのものを話し合った。

お互いの考えや家族、お金のことも、何度も話し合った。

何度もケンカはしたけど。結婚してからもケンカはしたけど

別れるってことは考えなかった。

 

でも妻の意思は、はっきりしていた。

 

借金や浮気もしていないのに、何がいけなかったんだ?

結婚する前の話し合いは、何だったんだ?

子供が成人するまで、

何が何でも2人で育て上げようって言ってたのに!

なんでも話し合って、1人で考え込まないでいこうって。

訳が分からなかった。呆然としていた。

それからは、だんだんと自分の弱い部分が噴出してしまった。

 

全然守ってないじゃないか!全然、約束と違うじゃないか!

裏切られた気持ちから、次第に怒りへ変わっていった。

 

裁判所に通う日々。裁判官にまで食ってかかる始末。

子どもはオレが育てなきゃ。

子どものため、これじゃ子供がダメになる。将来がダメになるって。

まるで自分が正義、みたいな気でいたんだと思う。

いろんなことを盾にして、子どもに会っていた。

オレと会っているときは、楽しそうにしていた。

いろいろな所へ連れて行った。ご飯も食べに行った。

でも、ある日、子どもの口から発した言葉は

オレをやっと気づかせた。「ママといたい」って。

傲慢だった。自分のことしか考えていなかった。

子どものためと思っていたはずが。

 

オレは何を考えていたんだろう?

 

なんだか情けなくて、苦しくて、いっぱいだった。

食事も日に1度、食べるのがやっとだった。

仕事はミスばかり。次第にやる気が薄れ、仕事を休みがちになり

結局、自分から会社を辞めてしまった。

辞めて何かをする計画もなく、ただ苦しいからという理由で。

何もする気がなかった。気力が無いというか、本当に何もできない。

からっぽだった

あのとき、「これから頑張ろう!」って、少しでも気持ちがあれば

あそこまで堕落しなかったんだろうけど、

どうしても気持ちが上げられなかった。

そんな努力しようとする気持ちもなかったんだ。

ただただ苦しくて。気持ちだけじゃなくて、本当に息苦しくて。

見ず知らずの子供を見ただけで

涙があふれてきて、苦しくなって、何もできなくなった。

人生、辞めようかとも考えた。

考えたけど、そんな勇気も無かった。

いま考えると、あのときはメチャメチャだった。

 

しばらく経って、ある人に言われた。

「仕事しなきゃ。お金が無いとダメだよ。

お金が全てじゃないけど、お金がなきゃ何も出来ないんだよ」って。

ほんと、その通りだ。

そんな当たり前のことを、思いつかなかったよ。

周りがフッと明るく、温かいものに包まれたような感じだった。

 

ありがとうございます。

あのとき言葉をかけてくれなかったら、どうなっていたことか。

 

苦しいことから逃げてばかりで。自分勝手で、弱い自分だったけど

あの人のおかげで、ようやく前に進めたんだ。

我に返ったというか、正気に戻ったオレだったけど、

現実は厳しかった。

 

仕事を辞めてしまったからだ。

 

順調だった仕事を辞め、収入はゼロ。

大好きだった車も売ってしまったので、手元に残ったお金で

とりあえず動く車を買うしかなかった。

オレが住んでいたところは、交通手段があまり良くなくて

車が無いと、通勤や買い物が大変。車は必需品なんだ。

格好がどうの、色がどうの、何て言ってる場合じゃないから

車屋へ行ったその日に、オンボロな中古車を買いました。

 

次はいよいよ再就職先を探さなきゃ。いざ面接!

でもダメだ・・・。どこも雇ってくれない。

前職を辞めた理由が、いかにもヤバイ。

そんなヤバイ奴を雇ってくれるはずもなく。

それでも20社以上は面接したよ。

 

口座の残金が、みるみる減っていくのが、ほんと焦った。

 

焦ったり、余裕が無さすぎると、人って正常な判断が出来ないね。

入社お祝い金?準備金?をくれる会社が求人してるので

速攻面接!即合格!!なんと言っても知名度が高くて、高収入!

でも、入社した当日に「しまった!」って思ったよ。

営業職だし、飛び込み営業だから、

何とかなるだろうって思っていたんだけど。

ノルマが半端なく高かった!!!

こんなノルマ、1か月で売り上げたこと1度も無いって金額。

そのとき思ったんだけど、入社お祝い金って

給料+入社お祝い金が、そのままノルマになっていたんだって。

そんな簡単にお金を手にすることなんて、普通はムリだから。

 

教訓。焦っていると、ろくなことは無い!

 

この後もオレは、いろんな失敗をやらかすのですが

この教訓は、今でも自分自身に言い聞かせている言葉なんです。

目の前のお金に執着していると、普段できている判断力?思考力?が

鈍ってしまうから。

結局、再就職した会社は長続きしませんでした。

 

改めて仕事を探した訳ですが・・・再就職先が見つかりません。

ハローワークに通い、求人誌やフリーペーパーも全部手に入れ

それこそ何十社に履歴書を送ったり、面接したのですが

どこも受け入れてはくれませんでした。

それこそ、何が原因か、考えてみました。

 

履歴書の書き方が、おかしかったのかな?

 

店で買った履歴書の用紙には、書き方なるものが載っていて

それを参考に書いたから、問題ないと思うけど。

写真は白黒。地元の写真館で撮ってもらった。

毎回現像していたから、証明写真だけで結構お金かかりました。

それに職務経歴書も添付。これを毎回というか

履歴書を送った企業や面接した会社の数だけ作ったのですから

時間も、相当かかりました。

今では、その内容も様変わりしているようですが

一昔前は、こんな感じで苦労したわけです。

今考えると、手紙を添えても良かったんじゃないかって思うんです。

でも、そのときは手紙を書くとか、考えつかなかったですね。

 

面接のときの服装が良くなかったのかな?

話し方や話題が良くなかったのかな?

 

通っていたハローワークのおじさんと顔見知りになり

その理由を聞いて、衝撃を受けました。

「募集年齢は○○歳って書いてあるけど、その年齢で雇うところは

ないね。30歳までが面接できるラインだよ」って。

それって、ありかよ!!って思いましたけど、仕方ないですよね。

企業はお金を出すんだから、若くて有能な人が有利に決まってる。

でも、このことを聞いたオレはガッカリしました。

当時30歳を超えていたわけだし、経験と言えば専門職の知識は

それなりにあって、自信もあったけど、それを証明できるものが

なかったですから。

今では応募や試験方法も、それなりにあるらしいけど。

あの時、資格や免許、持っていれば良かったなぁって。

 

教訓。資格や免許は、お金と時間を作ってとるべし。

 

再就職先を探しているときは、お金も時間もなくて、

ただ新しい仕事を見つけることで、頭がいっぱいでした。

でも最近、いくつかの講習を受けることができました。

お金は会社が。しかも勤務時間に、堂々と仕事として。

ほんと、ありがたいことです。

その中には、上司に頼み込んで取らせてもらったものもあります。

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